人間が想像できることは、人間が必ず実現できる。(ジュール・ヴェルヌ)


 人はいつも想像して生きている。過去も、未来も、現在も。人の気持ちなんて口にしなければわからないし、口にしたところでそれが本音かどうかもわからない。だから人は想像するのだ。ときに信じるために。ときに疑うために。たとえそれが絵空事、空想だとしても。

 ジョン・レノンは世界の平和を空想し、マイケル・ジャクソンは永遠の楽園を空想した。法律も、警察も、誰も彼も、空想を縛ることなどできない。空想はいつだって自由だ。


 水が滴れば波紋が広がるように、空想は空想を生み、瞬く間に世界に溢れていく。歌が物語を生み、物語が歌を生み、世界が空想に満ちていく。


 空想シネマズは、そんな空想から始まり、歌として実現した4つの物語を集めた、映画の短編集のようなもの。聴いたそばから空想が始まり、あなたを主役に、また新しい物語が広がっていくはず。それができれば幸せな物語でありますように。